摂食障害と私
「積もっていくお菓子のゴミ(97+) 共感の不可能性と希望」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 私の母親が、私の生まれる前に どのような被害を受けて どうして虐待母になったのか 私は知らないのです。 私が訊こうとしても、 母が語らないからです。 しか…
「積もっていくお菓子のゴミ(97)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 Reimei34: はじめまして。 少し前から、こちらのブログや「ひきポス」を読ませて頂いております、 ひきこもり当事者の一人です。 状況的にかなり手詰まり、ドン詰まりで、 苦しい日…
「積もっていくお菓子のゴミ(96)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 ニャロさんのお話をうかがっていて、 そこまでトラウマが残したものが、 あなたのお父さまが奮った暴力の傷跡が、 大きい、深い、 ということが伝わってきます。 ただ、当のお父さまは…
「積もっていくお菓子のゴミ(95)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 ぼそっと池井多 ニャロさんのお話を聞いてまいりますと、 下のきょうだいの皆さんたちは、 「お姉ちゃん、 そんなに私たちに罪悪感を持たなくていいから 私たちに関わりを持たない…
「積もっていくお菓子のゴミ(94)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 ニャロさんは、ごきょうだい(兄弟姉妹)の 存在があったために、 父親に虐待されていた幼少期に 自分が生き延びられた、 ということをおっしゃりたいわけですね。 ニャロ はい。 ぼそ…
「積もっていくお菓子のゴミ(93)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 私自身の兄弟関係は、 ニャロさんのそれよりも、さらにねじれてしまっている。 弟が加害者になっている部分もあるので、 いちがいに 「兄弟に許す/許される」 という関係ではないので…
「積もっていくお菓子のゴミ(92)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 いままでニャロさんが お話ししてくださってきたのは、 家庭内虐待の加害者であるお父さまのお話でした。 そこから、ご自分の加害者性に着目して ニャロさんのご兄弟姉妹(きょうだい…
「積もっていくお菓子のゴミ(91)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 ニャロさんは、 第一子の兄弟姉妹に対する加害者性ということを おっしゃいましたけれども、 私自身にも覚えがあります。 私は、はっきりいって、 幼いころの弟に対しては加害者だった…
「積もっていくお菓子のゴミ(90)」からのつづき・・・ ニャロ ここまで言語化できるのは良いことだな、 って思うんですね。 「わかりません、わかりません」じゃなくて、 やっぱりここまで言わないと、 「自分が悪い」 とかになっちゃうし。 私がお菓子に…
「積もっていくお菓子のゴミ(89)」からのつづき・・・ ニャロ いままでは、とにかく 「過食を止めたい」 と思っていた。 でも、なぜ過食なのか。 それをいままで突き詰めてこなかった。 過食は「母求め」だということ、あると思うんですよ。 赤ちゃんは、…
「積もっていくお菓子のゴミ(88)」からのつづき・・・ ニャロ 私の父親のようなシェアの出し方をすると、 まわりの者はみんな困る。 身をもって困る。 でも、私はそういうところへ生まれてきた。 何はともあれ、もう生まれちゃってる。 この現実に、 大人…
「積もっていくお菓子のゴミ(87)」からのつづき・・・ ニャロ やっぱり成育歴という特異な経験をしちゃったために、 「こういう人はどうやったら回復しますよ」 みたいなモデルが、 そこらへんには転がっていないんですよね。 だから、自分でなんとかする…
「積もっていくお菓子のゴミ(86)」からのつづき・・・ ニャロ ありとあらゆる、いやな感情。 いやな体感。 そういうものの中へ漬けこまれて一日が終わる。 そういうことが多かったのですね。 しかも、そのうえ お風呂に入るというミッションまで 済ませな…
「積もっていくお菓子のゴミ(85)」からのつづき・・・ ニャロ 食べ物のことについてちょっと語りたいんですけど、 父親が私を殴ったり蹴ったりする多くの場面で、 「食事」が関係していました。 逆にいえば、「食事」がおこなわれた多くの場面で、 父親が…
「積もっていくお菓子のゴミ(84)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 過食にしても、汚部屋にしても、 ニャロさんにとって、 ぜんぜん恥ずかしいことなんかではないのではないですか。 ニャロ ここまでぼそっとプロジェクトで語ってきて、 私はこれ(過食…
「積もっていくお菓子のゴミ(83)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 ニャロさんは主に摂食障害を語った この「積もっていくお菓子のゴミ」シリーズの前に、 「片づけられない問題」を扱った 「片づけられない私」(*1)シリーズに出演していただいて、 そ…
「積もっていくお菓子のゴミ(82)」からのつづき・・・ ニャロ 以前、ぼそっと池井多さんが私に、 「あなたの怒りや被害はどうなっていますか」 と言われたので、 そのことについて考えるようになりました。 少し話がずれるかもしれませんが、 どうも先ほど…
「積もっていくお菓子のゴミ(81)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 治療共同体(患者村)の内でしか通じない話、 反対に、外でしか通じない話というのが あると思うのですね。 ニャロさんは、そういう違いを どういうときに意識されますか。 ニャロ 以…
「積もっていくお菓子のゴミ(80)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 我々がこういうふうに映像で撮って インターネットで流す、とすると、 流すまでには、どうしても時間がかかるわけですね。 編集にも時間はかかりますし、 編集してストックしたものが…
「積もっていくお菓子のゴミ(79)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 すると、ニャロさんの場合は、 幼少期にはBasic Trust(基本的な信頼関係)がまったくなくて 治療機関につながって、 はじめてそれを得た、ということでしょうか。 ニャロ 幼少期に基…
「積もっていくお菓子のゴミ(78)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 このぼそっとプロジェクトのように インターネットを使ってシェアを映像で流すのは、 治療機関のミーティングでシェアするのとちがって、 どうしても自分が見聞きするまでにタイムラグ…
「積もっていくお菓子のゴミ(77)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 ニャロさんがあまり 怒りを感じないということは 「もし、怒りを感じ始めたら、 それがあまりにも大きな球で、 出口が小さくて困るから、 怒りを感じないようにしている」 ということ…
「積もっていくお菓子のゴミ(76)」からのつづき・・・ ぼそっと 私がニャロさんのお話を聴いていると、 それだけ父親に理不尽に殴られる毎日であったのに、 虐待した父親に対する怒りというのが ぜんぜん感じられないんですよ。 これは、どうしてなのでし…
「積もっていくお菓子のゴミ(75)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 私が原家族から放逐される前、 まだ自分の問題がどこにあるかということを さぐりきれていないときに、 母親と父親を前にして 何度か話し合おうとしたことがあるんですよ。 私は母親に…
「積もっていくお菓子のゴミ(74)」からのつづき・・・ ぼそっと 過食しているときの感覚っていうのは、 どんなものなんでしょうか。 味覚とか、あるんでしょうか。 ニャロ あるときもあれば、 ほとんどないときの方がどちらかというと多いです。 あとは、…
「積もっていくお菓子のゴミ(73)」からのつづき・・・ ニャロ 小学生のとき、私は 「なぜ自分は悪いことをしてなくても いきなり父親に殴られるんだろう」 と疑問に思っていました。 それが、私は何を悪いことをしてなくても 殴られるべき人間だったのか、…
「積もっていくお菓子のゴミ(72)」からのつづき・・・ J.I. いままでニャロさんがお話しになってきたことというのは、 「高校のとき、学校の先生に 家庭内の虐待について訴え出たけれども 被害届が受理されなかった」 というようなお話とは、 また少しちが…
「積もっていくお菓子のゴミ(71)」からのつづき・・・ J.I. やはり「被害が認められる」というのは、 回復が進んでいくために第一に通過する 必須のステップですよね。 ニャロ 治療機関にたどりついたときには、 私がおかしいんだか、 私の家族がおかしん…
「積もっていくお菓子のゴミ(70)」からのつづき・・・ J.I. つまりニャロさんなりに、必死に学校の先生に訴えた。 家庭内で起こっていることを、訴えたわけですね。 ところが、学校に先生にしてみれば、 そんなことを聞かされたところで、 当時はどうして…
「積もっていくお菓子のゴミ(69)」からのつづき・・・ J.I. いままでニャロさんが語ってきた話を ぜんぜん荒唐無稽だと思わないのは、 やはり私自身が同じような時代に子どもであって、 時代の空気を実感しているからでしょう。 あの時代の子どもというも…