VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

盗みが止まらなかった私

盗みが止まらなかった私(189)家庭の中に居場所がない

「盗みが止まらなかった私(188)」からのつづき・・・ リュウ うちは、風呂はみんな熱い湯に入るんだけど、 真っ赤になって出てきて、 もうもうと湯気が立ち上るなかで、 みんな牛乳を一杯飲む、というのが 習慣になってる家庭だった。 牛乳飲んで、それで…

盗みが止まらなかった私(188)「気持ちいい」と思ってはいけないと思って生きている

「盗みが止まらなかった私(187)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 さっきリュウさんが話してくれた、 精神科クリニックの待合室で リュウさんのお母さんが指輪をはずした話だけどね。 もし、リュウさんの家庭を知らない人が この映像を観てもわかるよう…

盗みが止まらなかった私(187)子どもが感情を出すことに嫉妬する母親

「盗みが止まらなかった私(186)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 リュウ ぼくが子どものころ、 母親はどんだけぼくに嫉妬したことか。 それでいて、母親は嫉妬している自覚もないと思う。 (ぼくがぼくでいることを)許せない、ということも 自覚が…

盗みが止まらなかった私(186)他者の視線が耐えられない母親

「盗みが止まらなかった私(185)」からのつづき・・・ リュウ 自分を大事にするのは自分なんだけど、 母親は自分を大事にできない人なんだよね。 母親が一度、ぼくが通っている精神科クリニックに 来たことがあったの。 母親は、化粧もしないし、 女性の装…

盗みが止まらなかった私(185)母親は家庭持って子ども産めるような女じゃなかった

「盗みが止まらなかった私(184)」からのつづき・・・ リュウ ぼくがため息一つすれば、 それに対して母親はすごく反応するから、 それで母親が反応することに関してぼくが認識して それにぼくが反応したりすることはすごくいけないことだから どうしても隠…

盗みが止まらなかった私(184)安心安全のない「しあわせ家族」

「盗みが止まらなかった私(183)」からのつづき・・・ リュウ もう「殺す」以外のことだったら、 なんでもできるよね。 意地悪とか、悪意とか。 母親は、自分自身からも99%悪意を取り除き、 そういうものを見ないような生き方をしていた。 でも、ほんと残り…

盗みが止まらなかった私(183)フリばかりで生きてきたから過干渉

「盗みが止まらなかった私(182)」からのつづき・・・ リュウ 母親が幼すぎるの。 さみしがり屋だし。 いつも不安だし。 ちゃんと自己主張もできないし。 そんな母親なんだけど、 世間体だけ気にしてるから、 何事もできないくせに、 ぜんぶ一人でかかえち…

盗みが止まらなかった私(182)子育てが義務 ~ 親が未熟すぎる

「盗みが止まらなかった私(181)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 うちの親にとって 「子育てとは何であったか」を考えてみるに、 ようするに「世間体」なんだけど、 「私はこれだけやりました! 子育てという義務感を果たしましたっ! どうだっ! もう…

盗みが止まらなかった私(181)肉体的暴力が虐待の中心課題ではない

「盗みが止まらなかった私(180)」からのつづき・・・ リュウ ほんらいあって然るべき 母と子の接触なんてまるでなかったんだよね。 まだ殴られた方が、 なんとか母親と接触できたかもって 思うくらいに。 ぼくは父親には 何度か殴られたことはあるんだけど…

盗みが止まらなかった私(180)名状しがたいマニピュレーション

「盗みが止まらなかった私(179)」からのつづき・・・ リュウ (精神的虐待である)ぼくの家庭の場合は、 明からさまな暴力はなかったし、 よくいわれるような典型的な被虐待児の体験はないから、 今からぼくがしゃべることは、 そういう(典型的な虐待を受…

盗みが止まらなかった私(179)虐待されたとさえ認められない被害者

「盗みが止まらなかった私(178)」からのつづき・・・ リュウ いまだにやっぱりしんどいと思うのは、 ぼくらが親からされたことは、 「虐待」という言葉でなかなか語れない ということだよね。 「虐待」というと、なんか (殴ったり、ご飯を与えなかったり …

盗みが止まらなかった私(178)虐待防止の取り組みで救われない被虐待児

「盗みが止まらなかった私(177)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 子どもへの虐待を防止する地域の取り組み、 といったことが近年とみに盛んになってきてますね。 昔に比べると、 そういうことが多く行われるようになってきて、 それによって救われる幼…

盗みが止まらなかった私(177)親子喧嘩すらできない硬直した家族

「盗みが止まらなかった私(176)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 リュウさんも私も いちばん大事な所で親との関係がないよね。 リュウ そう、本音を言い合う関係がない。 喧嘩しても仲直りすればいいんだけど、 そもそも喧嘩が成り立たないから。 本気…

盗みが止まらなかった私(176)逃げている母親

「盗みが止まらなかった私(175)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 リュウ もともと接見室というのは、 対面をする場なんだけど、 ああいうところでも母親は、 ぼくとちゃんと対面して話さなかった。 もし、あの場に警備の警察官がいなくて、 ほんと…

盗みが止まらなかった私(175)息子との対話を避ける母親

「盗みが止まらなかった私(174)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 さっきリュウさんは、こういうことを 話してくれましたね。 御殿場署につかまって、勾留されていたリュウさんに お母さんが接見に来たときに、 お母さんはその場に立ち会っていた警察官…

盗みが止まらなかった私(174)巧妙な母親のしっぽを捕まえたい私たち

「盗みが止まらなかった私(173)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 リュウ 母親は、 「自分たちの親戚は、みんなどんだけ社会的に優秀か」 という話をして、 いっけん形だけは、そういうふうに「えらくなる」ことを ぼくにも求めるようなことを言うん…

盗みが止まらなかった私(173)母親の人生を体現して「盗る」

「盗みが止まらなかった私(172)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 お母さんに対してはどうですか。 検察官に対して向けた怒りを お母さんに対して向けたいと思ったことはありますか。 リュウ 検察官は男性だったし、 警察権力にかかわるから、 (男性が…

盗みが止まらなかった私(172)ひきこもりの息子と父の会話

「盗みが止まらなかった私(171)」からのつづき・・・ リュウ ぼくは27歳まで父親と話したことがなかった。 ふつう、27歳といったら立派な大人だから 父と話すことなんて、 きっとたくさんあるんだろうけど、 ぼくはほんと、父親と話せなくて… でも、ひきこ…

盗みが止まらなかった私(171+)五十円の梅ガムがもたらしたアドレナリン

「盗みが止まらなかった私(171)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 このシリーズでは、 いつもリュウさんの語りをお聴きいただいているが、 今回は飛び入りとして リュウさんと同じく窃盗症に苦しむ女性当事者、 ハリネズミさんの興味深い手記をご紹…

盗みが止まらなかった私(171)モノを盗まない:社会のルールという「父」

「盗みが止まらなかった私(170)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 前回、リュウさんが話してくださった その女性の場合は、 「一つのフライパンを買う」 という小さな買い物が、 自分の人生の血となし肉となす行動なのですよね。 つまり、働いて、お金…

盗みが止まらなかった私(170)「楽しむ」「味わう」ができない

「盗みが止まらなかった私(169)」からのつづき・・・ リュウ 食べ物に関しても、 ぼくも摂食障害の気(ケ)もあるから、 食べ放題へ行ったりするのもそうだし、 そんなに食べる必要ないのに、 過剰に食べるんですよね。 そんなことしなくても 必要な分だけ…

盗みが止まらなかった私(169)盗っても盗っても手に入らないもの

「盗みが止まらなかった私(168)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 前にこのブログの 「積もっていくお菓子のゴミ」の摂食障害のニャロさんが 「食べても、食べても、食べ足らないんだけど、 ほしいのはお菓子じゃない」 という話をしていましたけど、 …

盗みが止まらなかった私(168)自分がないからたくさん盗ってくる

「盗みが止まらなかった私(167)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 リュウ ぼくは、とにかくモノはいっぱいあるけれども、 浅いし、薄い……。 なんていうかな……。 ぼそっと池井多 「等身大でない生活」ということですか。 リュウ 「等身大でない」とい…

盗みが止まらなかった私(167)盗む者が盗まない者を嫉妬する

「盗みが止まらなかった私(166)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 「窃盗」というとね、 たとえばルパン三世のように、 「へっへっへ。オレさまの腕一本で、 こんなに金銀財宝を自分のものにできるのよ」 というように、 盗む者として世間に対して優位…

盗みが止まらなかった私(166)塀の中の彼氏

「盗みが止まらなかった私(165)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 万引きをいっしょに働いた彼女とは、 (恋人みたいな)関係は続かなかった、 というお話を うかがいましたが、 そのつぎにリュウさんがつきあった彼女について ちょっとお聞きしたいの…

盗みが止まらなかった私(165)過去に盗られた者が盗る

「盗みが止まらなかった私(164)」からのつづき・・・ リュウ 自分が何か盗られた側の気持ちになると、 すごくいやだよね。 いま思えば、ぼくは盗んだとき 盗まれた相手の気持ちになれば、ほんとに…… 相手に気持ちになってなかったし、 相手のことを想った…

盗みが止まらなかった私(164)みんなは我慢しているのに

「盗みが止まらなかった私(163)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 リュウさんはこういう話を してくれたことがありましたね。 御殿場で捕まって、御殿場の警察署で取り調べられている時。 刑事さんが、こう言った、と。 「オレもね、休みの日にスーパー…

盗みが止まらなかった私(163)ふつうの人は万引きしたいと思わないんでしょ

「盗みが止まらなかった私(162)」からのつづき・・・ リュウ ふつうの人は、万引きしたいと思わないんでしょ。 そもそも「万引きする」という発想がなく生きてるんだよね。 その境地になれないことが、すごく恥ずかしい。 ぼくは、ほんとは万引きしたいん…

盗みが止まらなかった私(162)盗む彼女を咎めるうちに自分が…

「盗みが止まらなかった私(161)」からのつづき・・・ ぼそっと池井多 さきほど、 「御殿場警察署で取り調べられている最中には、 警察官より彼女のほうが怖かった」 とおっしゃいましたけども、 彼女は、同じ署内で別の部屋で 取り調べられていたわけだよ…

盗みが止まらなかった私(161)食事に関しては自分が一番きれい

「盗みが止まらなかった私(160)」からのつづき・・・ リュウ 今はいちおう仕事をしてて、 職場の食堂で昼食なんかも食べているんだけど、 そこで働いている他の人は、 みんなふつうに振る舞ってますよね。 食べ方なんかも、みんなふつうに食べている。 ぼ…

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