VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

被災地の内と外

長男の放逐(67)ザスト被災地支援の内幕<6>お嬢様の大冒険 ~ マカロンの変

「長男の放逐(66)」からのつづき・・・ #齊藤學被害 #精神医療被害 #精神療法被害 by ぼそっと池井多 被災者の方々がお住まいの仮設住宅には たいてい談話室と呼ばれる一室がある。 そこではよくご老人たちが 昼間に「お茶っこ」、 つまり茶話会をしてい…

長男の放逐(66)ザスト被災地支援の内幕<5>お嬢様の大冒険 ~ ゾルゲのように

「長男の放逐(65)」からのつづき・・・ #齊藤學被害 #精神医療被害 #精神療法被害 by ぼそっと池井多 「ゾルゲみたいに」 車を発進させながら、真子さん(仮名)は言った。 タイヤが地面の小石を踏みしだく音が 助手席の私につたわってくる。 窓の外には…

長男の放逐(65)ザスト被災地支援の内幕<4>凍りつく宴会

「長男の放逐(64)」からのつづき・・・ #齊藤學被害 #精神医療被害 #精神療法被害 by ぼそっと池井多 「被災者の方々の心のケアといっても、 何をやっていいのかわからないかもしれないけど、 少なくとも、何ができそうか もうちょっと真剣に探ってくだ…

長男の放逐(64)ザスト被災地支援の内幕<3>被災者の方のお話を聴くということ ~ 押しかけアーティスト考

「長男の放逐(63)」からのつづき・・・ #齊藤學被害 #精神医療被害 #精神療法被害 by ぼそっと池井多 車窓の外には、 豊かな田園風景が流れていた。 津波が押し寄せた沿岸部には、 まだガレキが山積みだったけれども、 内陸部の田畑は、震災が来たことを…

長男の放逐(58)硫黄島からのメール

「長男の放逐(57)」からのつづき・・・ #齊藤學被害 #精神医療被害 #精神療法被害 by ぼそっと池井多 私が東京でセカンド・レイプをしたと 見なされている事実を聞かされたのが、 よりによって三陸海岸、 被災地支援の最中であったことが、 なおさら私の…

被災地の内と外(10)自分が助けてほしい支援者

「被災地の内と外(9)」からのつづき・・・ #齊藤學被害 #精神医療被害 #精神療法被害 by ぼそっと池井多 それでは、私たちのような 「患者連中」でもできる ではなく、 「患者連中」ならではできる 被災地支援とは何であっただろうか。 たとえば、ドー…

被災地の内と外(9)なぜ悲壮な覚悟で支援に向かったのか

「被災地の内と外(8)」からのつづき・・・ #齊藤學被害 #精神医療被害 #精神療法被害 by ぼそっと池井多 それでは、なぜ私は、毎回そんな悲壮な覚悟をもって被災地支援に向かわざるをえなかったのか。 一つには、支援プロジェクトに関わる者、関わろう…

被災地の内と外(8)精神障害者団体として被災地に入ること

「被災地の内と外(7)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 それでは、そのおばあさんの親身な言葉、 「あんだね、 被災地支援なんてこっで この地区サ 入って来んなら 何やってもはじめは悪く言われっから 悪者になるつもりで入ってけさいん」 という…

被災地の内と外(7)生き恥と受援力

「被災地の内と外(6)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 2006年に発表されて以来、話題になっている百田尚樹『永遠の0(ゼロ)』という作品がある。 つい先日もテレビ東京がドラマ化したのが放送された。 太平洋戦争中の神風特攻隊員がテーマである…

被災地の内と外(6)「被災地支援」と呼ばない試み

「被災地の内と外(5)」へつづく by ぼそっと池井多 被災地支援団体どうしの横のつながりであるJCN(東日本大震災支援団体ネットワーク)などでは昨年あたりから「被災地支援」という言葉を使わないようになってきている。 かわりに「被災地の皆さんとの関…

被災地の内と外(5)あれから4年 被災地支援再考

「被災地の内と外(4)-2」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 東日本大震災から4年が経とうとしている今、 一時期は疑いもなく「正義の行為」として 賞揚されていた被災地支援というものについて だいぶ批判的な見方がされるようになってきている。 …

被災地の内と外(4)-2 悲劇の「風化」をめぐる葛藤

「被災地の内と外(4)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 3月も中旬を過ぎると、 被災地の外では急速に 3.11というできごとが薄れていく。 東日本大震災から十日間、 岩手県釜石市の遺体安置所で 起こったことを描いた 『遺体 ~明日への十日間~』 …

被災地の内と外(4)地下鉄サリン事件と風化

「被災地の内と外(3)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 地下鉄サリン事件の風化が叫ばれている。 風化とは何だろう? 思えば、 あの事件のころ 今の高校生たちは 誰ひとり、まだ 生まれていなかったのである。 彼らに 「地下鉄サリン事件の風化」 …

被災地の内と外(3)被災地の外へは伝えられないこと

「あれから3年経って、 ようやく希望が見えてきた、 って感じのことを話してくれる方 いませんかね」 新聞記者が聞いた。 尋ねられたほうの 現地の住民の方は口ごもる。 そこで誰かの名前を出すには 大きな責任がともなうからだ。 もしその人から新たに推薦…

被災地の内と外(2)文明と災害

「被災地の内と外(1)」からのつづき・・・ by ぼそっと池井多 あの日、 私たちが象徴的に見たものは 文明の行く末ではなかったか。 人間の人間たる所以。 もっと平たくいえば、 人間が他の動物と違うところ。 それは、 「人間は文明を持つ。 他の動物は持…

被災地の内と外(1)三年が経った

このぼそっとプロジェクトは さまざまな要因による心的外傷を生き延びた者が 発する生の声を発信している。 主に、児童虐待、暴力家庭など 長年にわたって外傷をもたらす環境に育ち 人生が捻じ曲げられてしまった者たちである。 いっぽう、天災や事故による…

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