VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

被災地の内と外(14)荷物とお荷物

被災地の内と外(13)」からのつづき・・・
by ぼそっと池井多
 
 
九州では、今夜から大雨が予報されている。
一か月分の雨が、一晩で降るという。
 
「何も、この時期に降らなくたっていいじゃないか」
 
と、誰もが恨めしく思うであろう。
 
いまだ家屋の下敷きになって
助けを待っている方がいるかもしれないことを思うと、
遠く離れて住んでいる人間としては、
矢も楯もたまらなくなるかもしれない。
 
「何かしなければ」
 
と焦るかもしれない。
 
そこで、まず考えつくのが、
 
物資を送る
 
という行動だろうと思う。
 
じっさい、現地からも
「物資がない」
という発信もある。
 
そこで、
「自分のような者でも役立てる」
と考えるのは当然だと思う。
 
 
しかし、ちょっと待っていただきたい。
 
東日本大震災私たちは学んだ。
 
たとえば東京のような離れた場所から
荷物を送っても
九州へは通常時ですら2日ぐらいはかかる。
 
阿蘇など山奥であれば、なおさらである。
 
おまけに今は、当地の交通は寸断され、
通常の輸送便はストップしているようである。
 
また被災地では、
たとえ今日に必要なものでも、
明日には状況が変わって不要になり、
かえって置き場所や処理に困る
ということがあるのだ。
 
また、ブロ友カレエダさんのブログでもわかるように、
熊本市宇城市といった
ほとんど隣り合わせのような市や町でも
状況はわずかにちがうようだ。(*1)
 
 
NHKの情報は、熊本市から発信しているために、
その南方20kmに住んでいる人からすると、
正確でないと感じられる部分があるらしい。
 
こうしたことは、物資のニーズにも響いてくるだろう。
 
ある町で必要なものが、
その隣町では必要ない、
ということが起こり得るのだ。
 
支援物資を送ろうという方々は、
こういうときは相手があることだから、
自分勝手な正義に燃えて物資を送るのではなく、
まずは現地の責任担当者にあたる人をつきとめて(*2)
緊密な連絡を取ってから送ることをおすすめする
 
*2.現地の行政の方も、
支援物資受入窓口のようなリンクを
至急、臨時に作ってはどうか。
たとえば、熊本県庁のホームページ担当の方など。
 
 
勝手に送った物資は、
現地にとって荷物でなくお荷物となる。
 
また、今回の災害は長く続くようだから、
緊急支援物資というよりも、
もっと長い目で見た生活支援物資が必要になるのではないか、
という感じが、私個人としてはしている。
 
しかしこれも、
現地の「生の声」を聞かないと断言はできない。
 
 
 
 ・・・「被災地の内と外(15)」へつづく
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