VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

性虐待と主体(24)イスラム教国の誇り高き売春婦

性虐待と主体(23)」からのつづき・・・
#齊藤學被害 #精神医療被害 #精神療法被害
 
by ぼそっと池井多
 
 
私は女の味方だから
 
男性の性被害は、すべて誤報です
 
近親姦被害者は、体験談を誇張歪曲することを
 許されている
 
そんなことを、しゃあしゃあと言ってのけ
治療空間における女性偏重をつづける塞翁先生。
 
しかし、そういう傾向については、
私たちの患者村が、あたかも洋上の孤島のように
ぽつんと孤立して浮かんでいるわけではない。
 
日本の精神医療そのものにかかわる歪みがあると思われる。
 
塞翁療法における女性偏重の背後には、
もちろん塞翁先生の成育歴の影響も色濃いのだが、
現代の日本社会にうすく靄(もや)のように漂っている
 
「女性が被害者である」
 
ともいうべき一方的で片落ちな認識があるのだ。
 
この片落ちな認識が正しいと訴えるために、
似非フェミニストたちは、
女性が殴られ、女性が強姦され、女性が被害にあう
「個別の例」をこの世界のあちこちから探し出してくる。
 
それらの例、一つ一つは確かに事実なのだろう。
 
しかし、それらはあくまでも個別の例にすぎないのである。
 
個別から全体を語るのには無理がある。
そこにover-generalizaion(過度一般化)がはたらく。
 
彼女ら、彼らが挙げてきた個々の場合において、
被害を受けた女性は
たしかにケアを要するだろう。
 
しかし、その女性がケアを必要とするのは、
被害者だからであって、女性だから、ではないのだ。
 
 
 
 
 
 
「女性は虐待されている」
「女性は被害者である」
 
そういう世界観を主張する人々が、
いま世界的にたどりつく個別の例が
イスラム圏における女性の生き方である。
 
インドにおける強姦、輪姦事件や嫁焼き。
 
イスラミック・ステートによって
性奴隷とされたヤジディー教徒の女性。
 
ポコハラムによる少女集団拉致。
 
そうした個別の例を持ってきて、
 
「この世界においては女性が被害者」
 
であることを強引に結論しようとするのである。
 
 
 
いっぽうで私は、
パキスタンにおける誇り高き売春婦に関する
短い映像レポートを見つけた。
 
パキスタンというと、
私もかつて行ったこともあるが、
かなりきびしいイスラム教の国である。
 
不倫や駆けおちは「婚外恋愛」と見なされ、
広場でみんなで石をぶつけて血みどろにして公開処刑するほど
きわめて厳格なイスラム法が生きている国である。
 
そして、日常の性的なトラブルに関しては、
男が欲望をいだいたにもかかわらず、
欲望をいだかせた女性が悪い、
ということにされる事例も多い。
 
ところが、まさにそんな国で、
誇りをもって主体的に売春をする女性や、
資産も教養もあるが売春をしている女性たちがいる、
ということを、この映像レポートは物語ってくれている。
 
2016.10.22
 
明らかに
 
「身体を売らざるをえない立場に追いやられた女性たち」
 
とは思えない。
 
この例だけでもわかるように、
たまたま報道される、女性が被害者となる事例をもって
パキスタンという国全体の性被害問題は語れないし、
ましてやもっと性に関しておおらかな国々をふくむ
イスラム圏全般の性問題は語れないし、
さらには世界の、日本の、性問題は語れないのである。
 
 
 
 
 
 
あえて、地球の果てまでいって極端な例を見つけ出してきた。
 
それは、極端なほうが、図式がわかりやすいからである。
 
話をまとめると、こうだ。
 
ここに一人の強姦された女性がいるとする。
しかし、だからといって
精神科の治療現場から男性の被害をしめだすというのは、
はっきりまちがっている、ということである。
 
 
 ・・・「性虐待と主体(25)」へつづく
 
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