VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

治療者と患者(159)ニュージーランド青年の身体拘束死に思う

治療者と患者(158) 」からのつづき・・・

by ぼそっと池井多
 
「残念ながら、弟は例外ではないだろう」(*1)
 
精神病院で身体拘束され死亡した
ニュージーランド人青年ケリー・サベジさんの兄、
杏林大教授の長谷川利夫さんは語る。
 
毎日新聞 2017.07.22
下の写真も

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そうだろう、と思う。
 
日本の精神医療にはさまざまな闇がある。
 
しかし、多くは告発されない。
 
告発できないような社会的コンテクストがあり、
告発をおさえこもうとするメカニズムが働く。
 
今回の一件は、被害者が外国人であり、
さらに精神医療に詳しい知識人が親類にいたからこそ、
明るみに出た
という側面があると思う。
 
外国人人口が多くなってきたとはいえ、
まだ日本では外国人は良くも悪くも
少なからず異質な存在であり、
そうであるがゆえに
日本人ならば取れないような行動へ思い切ることもできる。
 
しかしこの事件は、
日本人であっても異質な存在になる覚悟があれば、
いままで告発されなかったことも告発できるということを、
私たちに教えてくれていると言えるだろう。
 
そして、
身体拘束よりも、さらに告発がむずかしいのは、
催眠などの専門家による精神拘束なのである。
 
 
 
 
・・・「治療者と患者(160) 」へつづく
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