VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

治療者と患者(178)一人の患者を敵に仕立て上げる

治療者と患者(177)」からのつづき・・・

by ぼそっと池井多
 
6月27日、NPO法人ザスト総会でのやりとりのつづきである。
 
塞翁先生この会がはじめて直面する崩壊の危機なんですよ。

たった一人の人ですけども、 
しかし~、そのぅ、会を壊そうとする人がいるので
いま事務局をあげて、彼に
まあ怒りを解いて協力してもらうなり。

でえ、あるいは我々に対する、 
誹謗中傷といわれているものは、
こちらの意見かもしれませんが、
彼はそういう思いはないのかもしれないが、

同じところでね、編集者、あたし、
新編集者かもしれないが、
前編集者がそれを誹謗中傷するような記事を長々と載せて
発行してる、そのう、雑誌なんてないと思います。
 
これは、もちろん私が目の前、会場にいるなかで
言われた言葉である。
 
しかし、
あたかも私がそこに居ないかのように、
「たった一人の人が」
「彼に」
などと、突き放した三人称で語られている。
 
 
 
をつくれば国家は強くなる
 
という言葉を紹介させていただいた。
 
ナチス・ドイツは、そうやって
ユダヤ人を「敵」に仕立て上げることによって、
強固で硬直した国家組織をつくりあげていった。
 
ザストは、塞翁先生による
リカモリング・アホバイザー制度という強引な変革により
かなり弱体化してきている。
 
私が事務局をやっていたころに比べると、
だいぶ会員数も減った。
 
私という、それまでのザストの活動の一翼をになう人材を放逐し、
かわりに近親姦・痴漢などの特定症例(*1)の患者や、
すんなり高額な保険外料金(*2)を払ってくれる患者を
組織のなかで優遇することにしたために
表面に出てきた弱体化である。
 
*1.特定症例
塞翁先生は近親姦や性犯罪などの症例に関心があり、
これらの症状をもっていると
その患者はたちまち患者社会のなかで優遇される。
人間的価値まで賞揚されるようになる。
反対に、そういう症状をもっていない患者は、
私のように、否定的言辞を投げつけられ、
どんどん自己評価を下げられる。
 
*2.保険外料金
クリニックのデイナイトケア医療は、保険医療。
しかし、厚生労働省からの締め付けが厳しく、
末端人件費がかさむため、なかなか儲からないようにできている。
そこで「リカモリング・アホバイザー養成講座」なるものを実施し、
高額な受講料を患者に払わせる。
これはもちろん保険は効かない。
これによって保険医療の赤字を埋めている。
 
 
そこで、ふたたびザストに強い団結のきずなを呼び戻そうと、
塞翁先生は、かつて事務局長格であってこの私を
として宣伝し、
患者たちの危機感をあおっているわけである。
 
このに、
私たちのたいせつな会が壊される
と。
 
 
目の前にいるのに、
「自分たちの一員ではない」
という印象を患者たちに植えつけるために、
 
「たった一人の会を壊そうとしている人」
 
と、突き放した三人称で語る。
 
 
はたして、そうであろうか。
 
事実を見てみよう。
 
私は、会を壊そうとなどしていない。
 
ザストは、かつて私が
第二の故郷と思い定めた共同体であった。
 
その将来のためならば、
私は連日の無償労働もいとわなかった。
 
いま、私が要求しているのは、
ザストという「会」を壊すことではない(*3)。
 
*3.ザストという法人・団体が
「会」という言葉で表現できるかどうかはさておき。
 
 
なぜ私が追放されなくてはならなかったのか、
その真相を明らかにしたい、
と言っているだけである。
 
そのために
じっさいに手を下した岡村美玖という
ワイエフエフの事業部長と直接、話をさせてくれ
と言っているだけである。
 
それを、塞翁先生はたくみにねじ曲げ、
この私がザストを「壊そうとしている」と宣伝する。
 
治療者である自分に転移した患者たちならば、
自分が言ったことはなんでも信じるからである。
 
患者の転移を武器として、
治療者は事実を歪曲し、
歪曲したまま患者たちに浸透させる。
 
 
なぜ、ここまで歪曲して浸透させるのかを考えてみるに、
ひとつ明らかになってきたことがある。
 
塞翁先生は、
私が岡村美玖とちょくせつ話をすることを
つとに恐れているのである。
 
私が岡村とちょくせつ話をしたら、
きっと何かまずいことが露見するのだろう。
 
そこからほころびが解けるように、
数々の嘘がばれてしまうのではないか。
 
 
人が、かたくなに否認することには、
何かがある。
 
となれば、こちらも
そこに焦点を絞るのみである。
 
 
 
 
 
・・・「治療者と患者(179)」へつづく
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