VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

イスラム国をめざす若者たち(12)インドに広がり変化してきた「青い鯨ゲーム」

by ぼそっと池井多
 
以前、本ブログで
 
について警告する記事を出したが、
その後、この自殺ゲームはインドへ上陸し、
7月末から10代のインドの少年3人が
それに巻き込まれて自殺している。
 
当初、この自殺ゲームは、
ロシアを中心に、旧東欧や旧ソ連などの
スラブ語圏に流行すると予想されていたが、
大人たちの予想を超えて、
広がったのはインドであったというわけだ。
 
まだ自殺者こそ出ていないものの、
5月には中国に上陸したことも確認されている(*1)
 
 
 
こうなると、いつ日本に飛び火してくるかわからない。
 
ところが昨日、9月4日に
あやうく4人目の犠牲者となるところであった
17歳のインドの少女は、
これまでのパターンとはまた違うメッセージを
青鯨ゲームの「管理人」を名乗る者から聞かされている。
 
というのは、
これまで、この青鯨ゲームに入った少年たちは、
 
・早朝4時20分に起きる
・毎日、ホラー映画を見る
・指定された音楽のみを聴く。
・手に特定の言葉を刻みつける
・ナイフや剃刀を使い、手首や脚に「クジラ」を描く
 ・飛び降りに適した高いビルを見つける
・30日目または50日目にそこから飛びおりて死ぬ
 
といった課題がお決まりとなっており、
そうしたタスクを消化するために命を絶っていったのだが、
今回助けられ、一命をとりとめた少女は、
このように供述しているというのである。
 
「ゲームはそろそろ終盤にさしかかっていて、
もしわたしが課題を果たさないと、
わたしのお母さんが死んじゃうと
ゲームの管理人に言われたから」
(*2)
2017.09.05
 
このようなことは、
今までの青鯨ゲームには
なかったのではないだろうか。
 
「母の死」を人質にするというのは、
もっとも性質(たち)の悪い脅迫の一つである。
 
私自身は、幼少期に
ほかならぬ母自身によって、「母の死」を人質に取られ
強迫神経症になった人間である。
 
だから、とりわけこうしたことに敏感なのかもしれない。
 
しかし、これまでロシアで発生しインドに飛び火した
青鯨チャレンジ(Blue Whale Challenge)と称するゲームは、
そのような「人質」を取ることなく、
ひたすら少年少女の「指示への服従欲」というべきものを煽り、
課題を昇華させるために自殺させてきた。
 
それが、ここへ来て変化しているのである。
 
「あなたが自殺しないと、お母さんが死んじゃうよ」
 
と脅かすようになってきている。
 
 
 
 
 
 
このゲームを最初に始めた、
いわば初代管理人であったフィリップ・ブデイキンは、
昨年に逮捕されている。(*3)
 
*3.Russian teenagers committing suicide
'as part of bizarre social media GAME 
called Blue Whale', police say
The Daily Mail   2017.02.27
article-4264838/Teenagers-committing-
suicide-social-media-GAME.html
 
 
彼は、5年間の構想を経て、
17歳のときにこのゲームを「完成した」と供述している。
ということは、
ブデイキンは12歳のときに、
この自殺ゲームを作り始めたことになる。
 
イメージ 1
フィリップ・ブデイキン
(c)The Siberian Times
 
しかしブレイキンを模倣した、
自称「2代目」「3代目」の管理人が
SNS上で少年少女たちに
現在も「指示」を下していると思われる。
 
誰がインドで、
インドの少年少女たちに指示を出したり、
脅迫をしたりしているか、
今のところわからないようである。
 
インド人かロシア人かもわからない。
 
しかし、初代の管理人から比べると、
少年少女を自殺へむかわせる手口が
変わってきたことは明らかである。
 
この変化を分析し、
青鯨ゲームの拡大防止に役立てられないだろうか。
 
また、逆に考えれば、
このさき、青鯨ゲームがグローバルに拡大し
日本へ上陸してきたとしたら、
そのときの新しい管理人によって
ゲームの課題や方式も
おおいにアレンジされて変わっていることだろう。
 
したがって、
ちょうど国際的に流行するインフルエンザに対抗するワクチンのように、
ロシアにあった青鯨ゲームを対象にして練られた防止策は、
日本へ上陸するときには、
もう、あまり役に立たないかもしれない。
 
そういう事態を想定して、
もっと根本的な対策を考えておくべきである。
 
 
 
 
 
 
しかし、根本的な対策というと、
やはり家族・親子関係の安定になっていくのだ。
 
少年少女の服従欲は、帰属への欲望である。
 
家族・親子関係が安定していれば、
帰属や服従のほこ先を家族の外へ求めることはないだろう。
 
十代のころ、
家族・親子関係が安定していなかった私は、
そのことを切々と想うのである。
 
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