VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

治療者と患者(201)弁護士からの内容証明「通知書」

治療者と患者(200)」からのつづき・・・
by ぼそっと池井多
 
このシリーズも始めてから200回を超えたところで、
ようやく治療者と患者という表題が
ふさわしいものとなってきた。
 
というのは、私の治療者、塞翁先生の顧問弁護士から
患者である私宛てに内容証明郵便が届いたのである。

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以下のような内容だった。

 通 知 書

ZUSTの理事及び塞翁勉の代理人として通知します。

1 貴殿は、治療を受けておられる塞翁勉医師の名誉を傷つけ、信用を害する発言を、メール・ブログ・文書等の手段で対外的に発表されています。このようなことを直ちにやめていただくよう、本書をもって警告します。本書の警告にもかかわらず、このような行為を続けられるのであれば、当職において法的な手段をとることを真剣に検討せざるをえません。

2 また、貴殿は、ZUSTの総会における塞翁医師やその他の出席者とのやり取りを無断で録音し、無許可で公開し続けています。議論を予定する総会でありますから、これまで多少の過激な発言は許してきたものの、これ以上は、総会のルールを混乱させることでありますので、以後はルールを無視した発言及び塞翁を傷つける発言や、その録音およびそれを自分のブログ等で公開する等は許しません。直ちに中止・削除するよう求め、本書をもって通知します。
 次回から、ZUST及び塞翁医師との議事・対談においてこのようなルールを無視した発言、名誉・信用を毀損する発言又は、無断録音及びその講評があれば、直ちに議事を中止して、総会において動議発議のうえ、直ちに貴殿を除名する賛否にかけることを通知します。

3 なお、塞翁医師及び治療機関であるさいおうクリニックは、引き続き、貴殿の治療を続けるつもりですから、患者として最低の礼儀・尊厳をもって治療を受けて下さい。


〒104-0999
東京都中央区銀座9丁目6番4号
金満ビル4階
木野法律事務所
ZUST理事及び塞翁勉代理人
弁護士 木野法夫
 
これを受け取って、
私がまず最初に感じたものは、
失望であった。
 
本人も書いているとおり、
木野弁護士とは、ザストの理事もやっている人である。
 
ザスト通信の編集長として、私は
彼が過去に書いたものも読んだことがある。
 
若い頃は、私たちAC、トラウマ・サバイバーたちの立場に立って
人権派の法律家として、戦ってくれた人である。
 
だから、ザストが近年、
どこぞの独裁国家のようになってきたときに、
私は「ザストの良心」として、この木野弁護士に期待し、
ザストの実情や、統制された言論などをお送りしたものであった。
 
それが、何の権力も金もない、一介の生活保護受給者の
精神科の患者にすぎない私に、
こんなものを送りつけてくるとは。
 
はたして彼は、
そのへんの権力寄りで弱者いじめで拝金主義の悪徳弁護士と
同じような存在だったのであろうか。
 
まあ、塞翁先生が
「ミサイルを発射せよ」
というと、
塞翁先生の顧問弁護士として彼は
「ノー」
と言えない、
アドルフ・アイヒマンのような悲しい立場なのかもしれない。
 
「ノー」というと、
どこぞの国家の大物ナンバー2のように、
即日粛清される立場なのかもしれない。
 
いや、それにしては
「ZUST理事及び塞翁勉代理人
と、自分の立場を書いている。
 
「ZUST理事」としても、
これを書いているということである。
これは見逃せない。
 
おかしなことに、第3項には
「患者として最低の礼儀・尊厳をもって治療を受けて下さい。」
などと書いてある。
 
言われなくても、私は現在進行形で
いまもそのように治療を受けているのである。
 
この内容証明郵便が届く日も、
私はクリニックへ行き、
処方医(*1)である奈良山先生の診察を受けてきた。
 
 
もし、塞翁先生が私に何かを伝達したいのなら、
奈良山先生を経由して伝達することができる。
 
また、塞翁先生の秘書のミューズ山野さんは
私のメールアドレスを知っているから、
ミューズさん経由でも伝達は可能である。
 
いくらでも私が受けている治療の枠のなかで
塞翁先生は私に何かを伝えることはできるわけである。
 
ところが、塞翁先生はわざわざ治療の枠の外、
すなわち弁護士の力を借りるという挙に出た。
 
この時点で、ほんらい治療の敗北なのである。
 
だいたい精神医療が患者を操作しようとして
弁護士をつかって威圧するようになっては
オシマイである。
 
いったい何のための精神医療か。
何のための心理技法か。
 
リカモリ講座でもよく教えられているらしい、
塞翁先生がよく引き合いに出す精神療法家、
ミルトン・エリクソンは言っている。
 
治療に抵抗するクライエントなどいない。
柔軟性に欠けるセラピストがいるだけだ。
 
これでは、柔軟性に欠けるセラピストどころの騒ぎではない。
 
柔軟性のないセラピスト。……
 
支配欲と攻撃性に満ちた、硬直したセラピスト。……
 
サル山のボス猿。……
 
それが、貧民たちから60万円もしぼり取って、
いったいどのような精神療法を教えられるというのだろう。
 
いくら精神療法だ、技法だ、などと口では言っていても、
肝心なときに弁護士に泣きつくようでは、
自ら心理技法の無効性を証明しているようなものではないか。
 
ほんらい患者たちは、こう問うべきなのだ。
 
塞翁先生、シラスとかいうその技法を
60万円で教えてくれるのはいいですけど、
その前にご自分でそれを使って、それが
『使えるものである』
『効くものである』
ということを
示してくださいよ。
 
弁護士の力を借りて威圧するのでは、
精神医学など何も知らない
一般市民と同じなのではありませんか
 
と。
 
 
……。
……。
 
この内容証明郵便が送りつけられてきたのを以って、
私の治療関係も、
新たなチャプターに入ったといえるだろう。
 
私は木野弁護士に
同じく内容証明郵便で返書を送ることにした。
 
その内容については、明日お伝えする。
 
 
 
 
・・・「治療者と患者(202) 」へつづく
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