VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

やっぱり今日もひきこもる私(35)ひきこもりスポーツ音痴から見たワールドカップ

風の噂によると、
どうやら日本は敗退したらしいが、
サッカー世界大会ワールドカップは、
まだ続いているとのこと。

f:id:Vosot:20190813001014p:plain

画像加工:迷えるオッサンさん
 
どうもワールドカップとか、オリンピックとか、
世の中がスポーツで沸き立っているときには、
私のような輩は
いつもにもまして世間から切り離れていくようである。
 
自分が生きているだけで精一杯の私は、
他人がスポーツをやっていることに
夢中になるだけの余力がない。
 
 
 
 
 
 
幼いころはプロ野球音痴であった。
 
たとえば
「野球チームの名前の前半と後半を線で結びなさい」
といった問題が出たら、
ほとんど間違っていた。
 
<A群>
読売 大洋 西鉄 阪神 ……
 
<B群>
ホエールズ バッファローズ ファイターズ ジャイアンツ ……
 
といった語群をつなぎあわせろ、といわれても
私はチンプンカンプンだったのだ。
 
今もできない。
 
というか、
あれから球団の名前もずいぶん変わったようだから、
今ならばなおさらできないであろう。
 
そして、大人になった今は、サッカー音痴である。
 
だいたい遠い国でおこなわれている試合で
どちらが勝った負けたなどということは、
私にとってはどうでもよく、
今夜、自分が喰うものが冷蔵庫にあるか
という切実な問いの前に消滅する。
 
自分のことでもないのに、
他人がボールを蹴ってることに狂熱できる
皆さまのエネルギーには、
ひたすら脱帽するばかりなのである。
 
イタリアは南の端、シチリア島に住んでいる私の娘、
マリアテレサによると、
イタリアはいつもサッカーの強い国で、
ワールドカップでも優勝候補なのだが、
どういうわけか今回は予選落ちしてしまったので、
ワールドカップに出ていない。
 
そこでしかたなく
今回は父娘の誼(よしみ)で
「日本を応援している」という。
 
そして、私の知らない、日本チームの活躍を
微に入り細に入り論評してくる。
 
ハセベ、ナガトモなどなど、日本人らしき名前も
彼女の論評の中にはちらほらと出てくる。
 
こちらは、日本が勝ったか負けたかも知らないので、
その論評にコメントしようがない。
 
なんでも、3戦目のポーランドだかベラルーシだか
どこだかスラヴ系の国との対戦では
 
「日本は負けることで勝った」
 
などと、わけのわからんことを論評してくるので、
こうなるとサッカー音痴の父親としては
もうお手上げである。
 
 
 
 
 
 
 
 
ときどき私が短期で「留学」している隣町の駅前商店街も、
こういうときはワールドカップの話題一色となる。
 
「今夜、どことどこが試合だ」
「昨夜、どこが敗けた」
 
みんな、そんなことばかり話しているので、
そういう知識がないと、
たちまち世間話ができなくて会話がつづかず、
どぎまぎして孤立してしまう。
 
その調子だと、
一般市民に「なりすまし」をしてやってきている者だということがバレてしまうかもしれない。
 
だから私は、隣町商店街へ留学にいくときには、
出かける前にインターネットで記事を検索し、
おおよその知識は頭へつめこんでいく。
 
何語だかわからない、
ややこしい外国人選手の名前を
カタカナで暗記していく。
 
受験時代と同じようなバカなことをやっているのである。
 
そして、すぐ忘れる。
 
 
 
 
思うに、こういう状況は、
なにも私が「ひきこもり」であるからではなさそうだ。
 
ひきこもり界隈の仲間でも、
ワールドカップで盛り上がっている人たちが
過半数を占めているように見える。
 
逆にいえば、「ひきこもり」でない人も、
私のようにサッカー音痴の者がいる。
 
おそらく何十年も前のことになるが、
たしか村上春樹が、
 
「あんなふうにサッカーの応援に
夢中になれる奴の気が知れない。
 
あんなのは結局、代理戦争だ」
 
みたいなことをかなり批判的に書いたことがあって、
さんざん叩かれていた。
 
大衆の恐ろしさが身に染みたのか、
それ以降、村上春樹
そういうことは書かなくなったようである。
 
だから、若い読者たちのあいだでは
村上春樹もサッカー好きだと思われているのか、
よくサッカー・ファンのあいだで、
 
村上春樹がサッカー小説を書いたらこうなる」
 
といったシュミレーションが行われたりする。(*1)
 
 
 
私は、かつての村上春樹のように
サッカー・ファンを批判したり嘲笑したりする気にはならない。
ただただ、そのエネルギーを敬遠するばかりである。
 
そういうことを言ったら、
ブロ友の迷えるオッサンさんに、
 
「他人がスポーツをやっていることに
夢中になるだけの余力がない」
とおっしゃいますが、
スポーツ以外の
小説など創作活動には関心がより強いようですね。

でもスポーツは自分自身のスポーツでも苦手なのでは?
以前私の水泳に関してのコメントでそんなことを思いました。
などと言われてしまった。
 
鋭い所を突いているかもしれない。
 
私は、運動神経はそれほど鈍いわけではないし、
体型もメタボにならないで何とかやっている。
体力、筋力ともに平均以上はあると思う。
 
よく独り黙々と泳いだり、走ったりする。
 
しかし、それらは「運動」であって「スポーツ」ではない。
 
とくに、野球やサッカーなど
大人数でやる団体戦とは縁のない人生となった。
 
大学時代は、一年だけ体育会空手部に入っていた。
あれも「団体戦」というコーナーがあるが、
実質的には「個人戦」であり「格闘技」である。
 
さいおうクリニックのデイナイトケアで、
一時期、卓球に精を出した時期もある。
 
かろうじてあれも球技であり、
初歩の初歩から始めたので、
ずいぶん上達したものの、
やはり個人競技であって、団体戦ではない。
 
福原愛など、プロの卓球選手がプレイしている姿をみると、
「いろいろ勉強になる」のだが、
私はけっして楽しんでは観ていない。
 
勉強しているのである。
 
ここでも、
受験時代と同じようなバカなことをやっているのである。
 
だから、
 
「試合が楽しみで、夜も寝られない」
 
ということがない。
 
そういうところが、
私のうつ・ひきこもりとしての属性と
密接に関わっていることだろう。
 
 
……。
……。
 
 
2年後の夏にやってくる
いまから憂鬱である。
 
 
  •   

    確かに、どう生きるか日々闘っている人にとってどこのチームが勝とうが負けようが関係ないですね。 削除

    zih*s*uppan*

     

    2018/7/8(日) 午前 9:35

     返信する
  •   

    zih*s*uppan*さま コメントをどうもありがとうございます。

    そうなんですよ。
    それだけの頭の余力がない、と申しますか…。 削除

    チームぼそっと

     

    2018/7/8(日) 午前 10:20

     返信する
  •   

    顔アイコン

    スポーツ観戦は勉強ではなくお遊びだと思っていますが、ぼそっとさんがそれに興味や関心を持てないのは遊ぶことが苦手なのかも知れませんね。
    三島やフロイトなどに興味を持つのは勉強の要素が強く、決してお遊びではありませんよね。 削除

    迷えるオッサン

     

    2018/7/8(日) 午前 10:21

     返信する
  •   

    迷えるオッサンさま コメントをどうもありがとうございます。

    そういう視点からいえば、
    それは私が幼少期に「遊ぶ」ことを禁じられ、
    「遊ぶ」ことすら遊びではやらないよう
    育てられてきたからだと思います。

    フロイトは勉強ではなく、
    生きるために読みました。 削除

    チームぼそっと

     

    2018/7/8(日) 午前 11:12

     返信する
  •   

    私も全くぼそっとさんと、同感です^_^全くサッカーもこの後来るオリンピックも興味ありません(^ν^)でも遊ぶのは大好きです^ - ^何だろう?多分普段からサッカー好きとかでも無いのに、訳の分からないお祭り騒ぎになってる人を見るのが嫌なのかな?よく分からないけど、冷めた目で見てしまいます。 削除

    myd*7 ]

     

    2018/7/8(日) 午前 11:38

     返信する
  •   

    myd*7さま コメントをどうもありがとうございます。

    > 普段からサッカー好きとかでも無いのに、訳の分からないお祭り騒ぎになってる人を見る

    そう、そう。
    そういう人っていますよね。

    だから、ふだんからサッカー好きでないのに、
    この時期だけ臨時にサッカー・ファンになるような人は、
    じつはサッカーなど好きでも何でもなくて、
    ただ「仲間に入れてもらいたいだけ」であり、
    サッカーはきっかけの話題にすぎないのでしょう。

    ほんとうは悲しい人なのかも。

    あるいは

    「こんな私を見て!」

    という存在承認欲求のための道具として
    サッカーを使ってお祭り騒ぎしている人なのか…。

    でも、私も他人(ひと)のことを言えません。
    「なりすまし」をしている隣町の商店街では、
    私も好きでもないサッカーを話題に出して、
    「一般市民」の皆さんの仲間に入れてもらおうと必死ですから(>_<) 削除

    チームぼそっと

     

    2018/7/8(日) 午後 2:48

     返信する
  •   

    なりすまし市民^ - ^私は全然悪いことだと思いません^ - ^そうやって少しでも、社会と繋がろとしている事は反対に凄く良い事に私は思います^ - ^ 削除

    myd*7 ]

     

    2018/7/8(日) 午後 5:30

     返信する
  •   

    myd*7さま そう言っていただいて、どうもありがとうございます。

    しかし、なりすましがバレたとしたら、その時に市民の皆さまは、あまり意味もなく怒るだろうと思います。 削除

    チームぼそっと

     

    2018/7/8(日) 午後 7:27

     返信する
  •   

    ばれて怒ったら、又別の場所でなりすまししたら如何でしょうか?(^ν^)別になりすましして、その人に何か迷惑かけたのでしょうか?そんな事で怒る人の方が恥ずかしい人だと私は思います^ - ^人には隠しておきたい事もあるでしょう?
    (^ν^) 削除

    myd*7 ]

     

    2018/7/8(日) 午後 11:29

     返信する
  •   

    myd*7さま そうですね。

    一般市民の皆さんは、
    たいてい何か隠すことを持ちながら、
    市民生活を営んでおられるようです。

    なりすましがバレたら、
    おっしゃるとおり逃亡して、
    別の場所で一からやりなおすしかありませんね。 削除

    チームぼそっと

     

    2018/7/9(月) 午前 0:51

     返信する
  •   

    (^ν^)^ - ^その時は又別の場所でのお話楽しみにしてます^ - ^ 削除

    myd*7 ]

     

    2018/7/9(月) 午前 2:00

     返信する
  •   

    myd*7さま なりすましもパワーが要りますからね。いつまでできるものやら。 削除

    チームぼそっと

     

    2018/7/9(月) 午前 7:14

     返信する
  •   

    顔アイコン

    どうもです。

    私もスポーツイベントは(昔は好きでしたが今は)ほとんど関心がありません。
    なんで選手たちと自分たちが「同化」できるのか不思議でなりません。

    さて、FIFAワールドカップは残すところ準決勝・決勝のみとなりましたがわが国日本ではワールドカップの次に夏のスポーツイベント「高校野球」がありますね…
    これも本当に不可解な存在で、母校でもないのに「地元の代表チームを応援しよう」とか各種マスコミで煽りますよね…

    「地元の代表チームを応援する」のならプロサッカーのJリーグあたりでもいいはずなのにね。

    ちなみにうちの母校は地方大会(地方予選とは言わない。これ豆)の準決勝まで上がったことがありますが相手があの「P○学園」で0-30のぼろ負けを喫しました…

    それでは。 削除

    [ 豚猫大好きぶーにゃん ]

     

    2018/7/9(月) 午後 5:24

     返信する
  •   

    豚猫大好きぶーにゃんさま コメントをどうもありがとうございます。

    私も通った高校が甲子園とはまるきり縁のない進学校だったものですから(進学校でも野球が強いところはあるそうですが)、母校のために熱くなって応援する、という習慣がつかないまま大人になりました。 削除

    チームぼそっと

     

    2018/7/9(月) 午後 7:53

     返信する
  •   

    恥めまして。内容はさておき、私の娘とかどういう意味ですか? 削除

    kus*dor**22 ]

     

    2018/8/5(日) 午後 11:56

     返信する
  •   

    kus*dor**22さま コメントをどうもありがとうございます。

    本ブログ「いきなり年頃の娘の父になった私」というシリーズに、その理由や過程が書かれています。ご興味あればごらんください。 削除

    チームぼそっと

     

    2018/8/6(月) 午前 10:40

     
All Right Reserved (C)VOSOT 2013-2020