VOSOT ぼそっとプロジェクト

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貧困と人づきあい(71)東京のひきこもり、沖縄を歩く<3>辺野古探訪記(2)

貧困と人づきあい(70)東京のひきこもり、沖縄を歩く<2>

辺野古探訪記(1)」からのつづき・・・
by ぼそっと池井多
 

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沖縄県名護市辺野古 キャンプシュワブ
 
いまや世界的に有名な集落、辺野古へ行くには
沖縄県内の主要都市、那覇と名護をむすぶ
沖縄バス77番という長距離バスに乗っていく。
名護西線、ともいうらしい。
 
東京の人間の感覚からすると、
本数が少ないので、
よくよく帰りの時刻表を確かめておかなくてはならない。
 
ところが、帰りのバス停を見ると、
ある貼り紙がされている。
 
辺野古から那覇への帰り道につくころの午後のバスが、
このバス停を通らなくなった、
と書いてあった。
 
「その時間に発生する交通渋滞のため、バス路線を迂回します」
 
といった主旨が短く書かれている。
 
その時間だけ、この辺鄙な田舎道に交通渋滞が発生するため
バスは迂回し辺野古は通らないようになった、
ということだ。
 
これは異なことである。

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道路右側が米軍基地(キャンプシュワブ)
左側には反対派のテントが立ち並ぶ
 
どうやら、この交通渋滞には
辺野古の埋め立てが関連しているようだ。
 
昨年12月に始まった辺野古の埋め立ては、
世界的な反対運動を巻き起こしている。
 
辺野古の海を埋め立てるための土砂は、
キャンプシュワブの正門から少し離れた場所から
トラックによってキャンプ内に搬送されている。
 
奇しくも、私が辺野古を訪れた1月28日は、
 
「東側N4護岸」
 
と呼ばれる工区が着工した日であった。
 
下の写真は、その搬入口のゲートで
トラックの到着を待ちかまえている警備員たちである。

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ごらんのように、
顔を隠して、この仕事をしている警備員が多い。
 
いっぽう、ここからのトラックの搬入を阻止すれば、
辺野古の埋め立てが阻止できる、
と考えている運動家も多い。
 
道路の反対側には、反対派のテントが立ちならぶ。

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土砂を積んだトラックが毎日、基地の中へ入っていくのが
どうやら午後のこの時間らしいのである。
 
その時間になると、
反対派の人たちがおおぜい道路に出てきて
トラックの搬入を実力で阻止しようとする。
いっぽうではトラックを通そうとする警備の人たちも
おおぜい道路に出てきてトラックを守ろうとする。
 
そのため、トラックが路上で立ち往生する。
 
辺野古埋め立てを推進しようとする警備の人たちと
土砂の搬入を阻止しようとする反対派の人たちと
どちらにも進まなくなったトラックとで
この田舎道は渋滞になる。
 
それがまるで儀式のように
毎日、午後のこの時間に繰り返されている。
 
そこで、土砂の投入が始まった時期から、
この時間の那覇行きのバスは、
辺野古を大きく迂回するようになった、
ということらしい。
 
道路の反対側に立ち並ぶテントに出入りする日本人を、
キャンプシュワブの内側から撮影している
アメリカ軍人がいた。

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この人は、軍務として撮影しているのだろうか、
それとも個人的な趣味であろうか。
 
 
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