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やっぱり今日もひきこもる私(256)リビードと外出 ~ コロナ期における家庭内セックスの流行

by ぼそっと池井多

 

「外出する」ということは、フロイト精神分析理論の初歩をあてはめれば、「ビード(*1)の発露」ということになるだろう。

 

*1. ビードlibido

フロイト精神分析学の基礎概念の一つ。原初的な意味での性欲動のこと。ただし、世俗的な意味における「性欲」とは異なり、「性欲動」の「性」とはセックスに限らない。

たとえば知性化した性欲動がなければ、人間は本も読めないはずである。すべて自我の活動はリビードにより駆り立てられている。精神分析的には、リビードは人が世界の事物と一つに結びつこうとする欲求を意味する。

私が若い頃は、フロイト関係の本では、ことごとく日本語で「リビドー」と表記されていたが、最近の岩波書店フロイト全集などからは、実際の英語の「libido」の発音に近い「リビード」と書かれるようになった。そのため、私も新しい表記に準じることにする。

 

したがって、「外出の自粛」ということは、「リビードの抑圧」そのものである。 

だから、鬱にならないわけがない。

 

抑圧されたリビードは、どこかで発散をしようと虎視眈々と出口を探す。

DV、アルコール依存、パチンコなどが、コロナで外出できない時期に隆盛するのは、このためである。

あれらはみんな性欲動の発露として、人間がやっているものだ。

 

ビードの高まりによって、セックスも多く行われていることだろうが、「家に居ろ」ということで、そういう行為も家の中で行われているため、家の外(社会)からは見えない。

だから、「家庭内セックスの流行」は、コロナ期の現象として観察されることはなく、テレビのニュースでも報道されることがない。

まるで、「ひきこもり」が外からテレビカメラに写せないから、なかなか報道できないのと同じである。

しかし、「ひきこもり」の場合は、ひきこもりの部屋にカメラを突入させて撮ろうとするメディアがあるから、それに倣って、「コロナ期に流行しているセックス」についても、家の中に突入して報道しようというメディアが現われてもよさそうなものだが、今のところ聞かない。

 

このように「コロナ期における家庭内セックスの流行」は同時的に把握できない現象であるが、その結果として、来年の1月や2月がベビーブームになったりすると、そのとき初めて、人々は外出自粛によるリビードの高まりがそういう発露を求めたことを如実に知るのであろう。

もし、そうなったら、「コロナ・ベビー」などという名称がつくのだろうか。

 

 

#リビドー #外出自粛

 

 

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