by ぼそっと池井多
札幌市と、北海道でひきこもりに関する包括的な支援活動をしていらっしゃるNPO法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワークさんからVOSOT(チームぼそっと)をお招きいただいたために、私も北海道へ行くことになった。
17日には札幌市で講演することになっているが、すでに参加者は満員御礼で受付は締め切っているらしい。
せっかくそんなに遠くまで行くのだから、昨年の11月に行った九州と同じで、一足飛びに空路で飛んでしまうのがもったいなく感じられ、ゆっくり着実に陸路で行きたいと思う。
なにやら私の知らない間に、北海道へは新幹線でも行ける世の中になっているようだが、
♪ 上野発の夜行列車 降りたときから~
という唄があちこちのスナックからも流れていた昭和の時代に育った私は、新幹線では北海道へ行く気がしない。
上野発の東北本線または奥羽本線の夜行列車で青森駅に着き、青函連絡船で函館に渡る、というのが望ましいが、そういう旅路はすでに存在しないらしい。
そんな夜行列車は、もう走っていないのだ。
そこで、各駅停車で東北本線から奥羽本線を経て青森を目指すことにする。
そうすると、遅くとも講演の4日前には東京を出なければならない。
というわけで、今日から北へ向けて出発する。
各地の人々の乗降や会話を見聞きしながら、食べ物や気温や訛りのささやかな変化を感じていけたらいいな、と思っている。
今日はとりあえず福島までたどりつき、そこで泊まろう。
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