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治療者と患者(344)わかってない精神科医、齊藤學との疲れるお付き合い

 

by ぼそっと池井多

 

治療者と患者(342)」で2000年に発表された西田健による記事(以下、「西田健論文」と略す)を、さらにそこで言及されている1997年に発表された与那原恵の記事(以下、「与那原恵論文」)を「治療者と患者(343)」でご紹介した。

 

西田健論文によれば、与那原恵論文を読んで激怒した齊藤學が、これに反論をくわえたものが、齊藤學が娘にやらせていた株式会社IFFのホームページに掲載されていたとある。

 

そこで、それを掘り起こしてみた。

わかってない「諸君!」たちとの疲れるお付き合い」というタイトルである。

 

西田健も述べているように、まず目を引くのが、齊藤學が与那原恵を叩くのに、まったく論理的でも論証的でもなく、このように言っているところである。

 

 

私を憤らせているのは、何よりもまず、この文章全体にみなぎる品格のなさである。

 

齊藤學「わかってない「諸君!」たちとの疲れるお付き合い」より

 

「品格のなさ」。

 

与那原恵の文章は、そんなに品格がなかっただろうか?

 

文芸作品ではなく、ジャーナリスティックな文章であるから、格調高く品格にあふれているというわけにはいかないが、かといってスポーツ新聞のような下品な書き立て方はしておらず、感情を抑制して中庸に書かれている。

平均的な文章だと思う。

 

しかし齊藤學は、エビデンスと論理をもって反論することができないために、そこへ理由として「品格」を持ってくるのであった。

 

齊藤學は、むかし本ブログの記事に対しても、「品のなさ」を理由として叩いてきたことがある。

齊藤學が麻布村のミーティングを発表したことを、流全次郎がそのまま本ブログのコメント欄に書いたため、公になってしまった時のことである。(*1)

 

 

齊藤學は、自分の言葉に責任を持たない。

嘘ばかりついているので、持てないのである。

だから、発した言葉は、その言葉を受け取った者に取捨選択の責任を負わせようとする。

ところが、彼の言った言葉をそのまま公にされては、齊藤學自身が自らの発言に責任を持たなければならなくなる。

ふつうの人ならば当たり前の状況が生まれたのだが、そこで齊藤學はあわてたのである。

 

けれども、自分があわてることになった、そういうメカニズムを説明すると、流全次郎のようにすっかり洗脳され、齊藤學を崇拝している信者の価値観がゆらぐことになる。

そこで、自分の言葉を公にしてしまった流全次郎を叱るのに、真実ではない何か他の理由が必要となった。

そこで持ってこられたのが「品」という概念である。

 

「品格」にしても「品」にしても、まったく主観的な産物である。

齊藤學が「ある」といえばあることになり、「ない」といえばないことになる。

それを言うのにエビデンスも論理もいらない。

言われた方は、反論ができない。

 

このように便利な代物であるから、齊藤學は誰かと論戦になると決まって「品格」「品」という概念をよく使うのである。

 

 

 

 

それでは、そのように書いている齊藤學自身の文章は、そんなに「品格」が「みなぎって」いるのであろうか。

先の文章の他の部分を読んでみよう。

 

無謀な取材の結果が上記のような陳腐極まる偏見の焼き直しなのである。このていどのことしか書けない与那原恵(よなはら けい)なる書き手の心配まで私はしてしまう。

この女性、なんとかというジャーナリズム関係の賞も貰っている人だそうだが、こんなに貧弱な分析力と怠慢な取材活動で、今後この職業を続けて行くのは容易なことではあるまい。

(……中略……)

この人は、女たち子どもたちといった弱者たちのかぼそい声を「女の立場」から嘲笑するという、パワー・オヤジ好みの記事を書いて、出版界で生き延びようとしているのだろうか。そうだとすれば愚かな人というより危ない人である。 

いずれにせよ、彼女は権威サイドからの情報で武装しながら、その走狗をやっている。今回の記事について言えば、権威者とは「伝統的な精神医学」という私の言い方にイラダッテいる者たちのことなのだが、与那原ていどの者に頼られている権威スジなどに大したものはいない。文中に名前をさらしているのは河野裕明と春日武彦だが、前者はもともと何を言っているかわからないという感覚失語の気配がある上に、昨今ボケが進んでいる。

身内(義兄である)であることもあって、特に怒りも感じないが、春日という精神科医のコメントはひどい。多摩精神保健センターという、「税金浪費施設」(アルコール・薬物依存対策から児童虐待の問題に至るまで、私たちが悪戦苦闘していることを知りながら、無為無策で給料泥棒をしていた連中のたまり場が精神保健センターである)に勤務している役人医師で、暇つぶしのために数冊の本を出している男だが、「病名もつかないような方を患者にしていらっしゃる」などと活字で私を誹謗中傷するなら、その確たる証拠があるのだろう。是非見せて貰いたい。大体、この人、まともに私のやっていることを見た上で物を言っているのか? 

私に議論をふきかけて討論したことがあるのか? 

 

齊藤學「わかってない「諸君!」たちとの疲れるお付き合い」より

 

 

もはや、どちらが「品格がない」かは明らかである。

洗脳されていなければ、中学生でもわかる。

 

 

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