VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

盗みが止まらなかった私(56)

盗みが止まらなかった私(55)」からのつづき・・・


J.I. 北京原人だとか、ナントカ原人だとか、
 ヒトがサルからヒトになっていったのは
 作業のために道具を使い始めただけでなく、
 意思伝達のために言葉を使い始めたからであると
 言われていますよね。

 しかしリュウさんや私は、
 言葉の原点である、そういう
 意思伝達という目的から、
 ある意味、言葉をへだてられて育ってきた
 とも言えると思うのですよ。

 いっぽう、私たちが治療空間や自助グループなどの
 ミーティングでシェアをする、つまり
 自分の問題を語る、といったときに
 どうしても「言葉で」語らなければならない。

 すると、言葉とへだてられて生きてきたリュウさんなんかは、
 最初のころ大変だったんじゃないんですか。

リュウ そうですね、つねに引け目を感じていました。
 他の人と比べて、はたして自分はしゃべっていいんだろうか、
 という疑問があったから。
 
 言葉で自分の問題を語るというのは
 大変というよりも、むしろ
 ありえない行為だったですよね。

 人のまねをしようにも、
 まねもできなかったし……。

 ……。
 ……。
 
All Right Reserved (C)VOSOT 2013-2020