VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

父から逃げられない私(47)文字を持たない偉人

父から逃げられない私(46)」からのつづき・・・

 
J.I.  全盛期の清原選手だとか、
 美男子だったときのナガレさんだとか、
 すごく表向きにわかりやすい価値を持っている人、
 ……たとえば、野球能力とか、美だとか、収入だとか、
 そういう人は、
 持っているものが、あまりにも表層的な価値だということが、
 世の中の多くの人にわかっちゃうわけですね。

 だから、
 その外皮をひっぺがして、
 もっと内実的な価値にすがりつこうとして、
 たとえば人は、知識だの、学歴だの、といったものに
 走るのではないでしょうか。

 しかし、先日あなたが電話でおっしゃったのは、
 「知識だとか、学歴だとか、いったところで、
 しょせんそれらも表層だ」
 と。

 それでは、そういう外皮をひっぺがして、
 もっと内実的な価値を持っている人間はどういうものか
 ということで、あなたが挙げた例えが
 「文字を持たない世界の偉人」でした。

 「無文字文化圏の偉人」ですね。

 めずらしい話ではない。
 文字を持たない言語はたくさんあります。

 私は、それを聞いて、まっさきに思い浮かべたのは、
 江戸時代初期のアイヌの指導者シャクシャイン(*1)でした。

*1.北海道の歴史「シャクシャイン

 アイヌ語には文字がありませんでしたからね。
 しかし、おおぜいのアイヌを統率し、
 文明的にははるかに進んだ江戸幕府と対決した人です。

 江戸幕府は、当時の北海道にあった松前藩だけでなく、
 東北諸藩にも命じて、
 この男一人と戦ったわけです。

 右図は北海道新ひだか町にある
 シャクシャインの像です。
 











 もっと奈良時代近くまでさかのぼれば、
 同じように大和朝廷と対決した蝦夷アテルイ(*2)
 などという偉人もおりました。

 
 こういう人というのは、
 たとえばアフリカなどへ行くとたくさんいるわけですね。

 私も、海外ひきこもり時代、
 じっさいにアフリカ大陸でお会いしたことがあります。

 浅はかな言葉でいえば、
 こういう人は学歴も収入もないけど、
えらい人でしょ、
 というお話です。

 先日も本ブログに取り上げさせていただいた(*3)
 人間社会の序列ということを考えたときに、
 収入が低いだとか、学歴が低いだとか、
 そんなものを尺度にすると、
 ひどく空虚なヒエラルキーができあがる。

および

 その延長で考えていただきたいんだけども、
 無文字文化圏の偉人というのは、
 なにがすごいんでしょうね。
 なぜ、偉いのでしょうか。

ナガレ それは、……

……。
……。
 
 
・・・「父から逃げられない私(48)」へつづく
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