VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

父から逃げられない私(50+)けっして認めない親

父から逃げられない私(50)」からのつづき・・・

editted by J.I.

俺の父親が、学歴社会の勝者だと認めていたのは、
東大法学部を卒業した財務省の官僚
東大法学部を卒業した裁判官
東大医学部を卒業した医者
の3種類だけだった。

それ以外の人間のことは、

「 輪切りに負けた連中だ 」

と言って、馬鹿にしていた。

しかし、仮に、俺が、
父親の認める「 学歴社会の勝者 」になったとしても、
今度は、

「 稼ぎが大したことない 」

と言って俺を馬鹿にしたに違いない。 

俺は、そういう父親を馬鹿にしつつ、
父親から馬鹿にされないようになりたいとも思っていた。

「 人間の値打ちは、
 決して、どれぐらい勉強ができるかや、
 どれぐらい稼げるかで決まるわけでは、ありません 」

このセリフを、一流大学を卒業して、
大金持ちになった上で言いたい、と思っていた。


[ 流 全次郎 ] 2016/12/16(金) 午後 4:57

流全次郎さま 

そのセリフを、
一流大学を卒業したり、
大金持ちになったりしないで言ったら、
はたして何の意味もないのでしょうか。

たとえば、あなたも、痴陶人さんや私のように、

「私の半生が、
社会的に出世した同窓生より下らなかったとは思わない」

とは言えるでしょう。

二つのセリフは、
内容的に同じことを指しているように思うのですが。

チームぼそっと
 
2016/12/16(金) 午後 5:33


「 負け犬の遠吠え 」としか、俺の父親は取らないだろう。

「 参りました。あなた様には、文句のつけようがございません 」

俺は、父親に、そう言わせて、平伏させたかったんだ。


[ 流 全次郎 ] 2016/12/16(金) 午後 9:04

流全次郎さま 

前から思っていましたが、
あなたの父上は、
私の母親と酷似しているのです。

ある一定のゴールを設定し、
それを達成しなければ存在を承認しないと言っておいて、
もしあなたがそれを達成すると、
さらに高いゴールを設定し、
それを達成しなければ存在を承認しない。

何をやっても、あなたがあなたであるかぎり
けっして認めない親。

そんな扱いの連続を受けてきたので、

どんなに努力しても、
 けっきょく自分は認められないんだ

と、あなたの魂が学習してしまったのでしょう。

私の場合、さらにそれに輪をかけて、
信頼した治療者までもが、
17年という時間をかけてじっくりと、

「どんなに努力しても、
 私が私であるかぎり、認められることはない」

という世界観を強めてくださいました。



「輪切りに負けた連中だ」
「稼ぎが大したことない」

それらの否定的な言辞は、
すべてあなたの父上が、
ご自分に向かって言っていた言葉ではないでしょうか。

あなたを鏡像として、ご自分に向かって。

チームぼそっと
 
2016/12/16(金) 午後 10:02


しかし、俺の父親は、生きている限り、俺が何を成し遂げても、文句をつけ続けただろう。

俺が、東大医学部在学中に司法試験に合格し、卒業した後で、何らかの方法で、資産数千億円の大富豪になったとしても、俺を馬鹿にする理由には、事欠かなかっただろう。

例えば、

「 おまえは、ハーバード大学を出ていない 」
「 おまえは、ノーベル賞を獲っていない 」
「 おまえは、大相撲の横綱になっていない 」
「 おまえは、大リーグで3冠王を獲っていない 」
「 おまえは、大リーグで最多勝投手になっていない 」
「 おまえは、オリンピックで金メダルを獲っていない 」

等々。


[ 流(ナガレ) 全次郎 ] 2016/12/16(金) 午後 11:01 
だ・か・らー、
それらの否定的な言辞は、
すべてあなたの父上が、
ご自分に向かって言っていた
言葉ではないですか、
と申し上げているわけです。

あなたを鏡像として、ご自分に向かって。

チームぼそっと
 
2016/12/16(金) 午後 11:04
 

俺の父親は、俺に平伏など、
絶対にしたくないと思っていた。

だから、俺に、「 3低 」であることを要求した。

「 低学歴 • 低収入 • 低身長 」

であることを。

俺は、その要求に応えた。

俺の身長が、
父親の身長( 172cm )と同じ位になった頃、
父親は俺にこう言った。

「 もう、それ以上、大きくならなくてもいい。
鴨居で頭を打つようになったら、困るだろう? 」

俺の身長の伸びは止まった。

俺は、
父親に軽蔑されても平気でいられるほどには、
父親の期待 • 要求に応えないでいられるほどには、
強くなかった。


[ 流 全次郎 ] 2016/12/17(土) 午前 0:35
強くないのが、子どもです。

弱いのが、子どもです。

そして、その弱さにつけこむのが虐待です。


ある人に軽蔑されたくないと思うのは、
その人を愛しているからだろうか?


俺の父親は、こう思っていた。

「 自分が、輪切りに負けて金持ちになれなかったのは、
生まれる前に父親が死んだからだ 」

しかし、いくらカネがあっても、
俺の父親は、ろくな大学に入れなかったと思う。

俺の父親は、
吉川英治の「 宮本武蔵 」の内容を事実だと思っていた。

アメリカの黒人は、アメリカの先住民だと思っていた。

自分と同じ、「 輪切りに負けた貧乏人 」になることを、
俺の父親は、俺に期待していたのだろう。


[ 流 全次郎 ] 2016/12/17(土) 午前 10:41 
生まれる前に父が亡くなっていた、
ということは、
あなたの父上は
長男であるあなたを育てるときは

「父のやり方」

がわからなかった、ということが一つあるでしょう。

だから、単純にライバルだと思ってしまったかも。


俺の父親が参考にした「 父のやり方 」は、
大日本帝国( 陸軍 )のやり方だったのだろう。

「 無理偏に拳骨 」

大日本帝国が連合国に降伏した時、
俺の父親は、14歳だった。

俺の父親の最終学歴は、「 旧制中学校卒業 」だ。

俺の父親は、

「 医師免許と弁護士の資格とを、両方取れ 」

と言っていた。

俺に命令して、それに俺を従わせることが、
俺の父親の生き甲斐だったのだろう。

俺の父親は、
旧制中学校にいた軍事教練の教官に対する怨み辛みを、
よく話していた。


[ 流 全次郎 ] 2016/12/17(土) 午後 10:09
戦後十何年も経って、
大日本帝国陸軍のやり方を父であることに適用している
あなたの父のやり方が、
まちがっているとわかったならば、
あなたが笑って拒否する余地はなかったのか、
と人は問うかもしれません。

あなたは、父上に何かを握られていたのでしょうか。

そうなるだけの何かを。

人質に相当する何かを。

私の母は、「母の命」を、人質に握っていました。



俺が、父親に握られていたのは、俺の生殺与奪の権だよ。

俺の命だ。


[ 流 全次郎 ] 2016/12/18(日) 午後 9:35






・・・「父から逃げられない私(51)」へつづく
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