VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

三島由紀夫を読み返す(24)最後の肉声

三島由紀夫を読み返す(23)」からのつづき・・・

by ぼそっと池井多

一昨日、TBSの社内から
1970年2月19日に録音したものと見られる
三島由紀夫の録音テープが見つかった(*1)として、
だいぶニュースになった。


イギリス人の翻訳家ジョン・ベスターと
1時間20分にわたり対談したものだという。

それから二日経つ今日も、
ブログをふくむ、あちこちのメディアで
相変わらず、この話題は煽情的に取り上げられている。

曰く、
三島由紀夫、最後の肉声」。

しかし、これを
三島由紀夫、最後の肉声」
とたてまつる人は、
「自称」三島由紀夫研究家であっても、
ほんとうの意味でいろいろな資料を当たったことのない人なのではないだろうか。

ここで報道されているジョン・ベスターとの対談からはるかあと、
三島事件を起こし割腹するわずか一週間前
すなわち1970年11月18日に、
文芸評論家、古林尚とまとまった対談をしており、
その音声記録は新潮社からカセットテープなどとして発売されている(*2)


YouTubeでも、
こちらから聞ける。


「ジョン・ベスターとの対談の音声がTBS社内で見つかった」
との第一報を聞いたときから、
私は白けて聞いていたが、
これほど世間が騒いでいるとなると、

「ちょっと、ここは正してやらないといけないな」

と思い、急ぎ本記事をしたためた次第である。

なお、ほんとうの意味での
三島由紀夫 最後の肉声」
は、
やはり市ヶ谷のバルコニーの演説が
切れ切れながら小さな声で入っている
毎日新聞かどこかの録音であろう。







 
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