VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

子を虐待してしまう私(32)子どもが能面になるとき

子を虐待してしまう私(31)」からのつづき・・・

 
エイコ 怒った時、家に帰ってきて、
 言葉で子どもを責めた時に
 そこで子どもが私に対して、怒ったり
 「ママ、ひどい!」
 みたいなことを言うならいいんだけど、
 なにか困った顔をしたり、
 言い返さなかったり、
 というのが私をもう一回、
 腹を立てさせる理由になっているような気がする。
 
ぼそっと池井多 私自身もさんざん母親に虐待を受けて
 育ってきたものですから、

 「ママ、ひどい」

 なんて言ったら、その後すえながく
 どんな目に遭わされるか
 わかったものではありませんでしたから、
 絶対「ママひどい」なんてことは言いませんでした。

 やはり何も言わないで
 「ただ困った顔」をしていたかもしれない。

エイコ 泣くなら泣いたで、いいんですよ。
 ぎゃあーって。

 でもね、泣くんじゃなくて、なんか
 能面みたいな顔になっちゃうんです。

ぼそっと池井多 まさしく私自身がそうだったかもしれない。

 だって、どういう感情を出したら許されるのか
 わからないもの、その状況では。

エイコ それは、(母親の私からしたら)こわい

 それがこわいっていうのは、
 自分が育てた子どもが
 なにか心に深い闇をかかえて
 精神疾患になっちゃうんじゃないか、
 という恐れが出てくるから。

ぼそっと池井多 私はなってしまいましたね。

エイコ (笑)

ぼそっと池井多 私はなってしまいました。
 それで一生ひきずるような、深い精神疾患に。

 ……だけど、そうかあ。

 母親の側から見ると、そういうことがあるか…。

エイコ (子どもから何も)言われなきゃ
 やっぱり母親はこわいんですよね。

 すると、こちらとしたら、
 やはり子どもへの暴言ということになります。

……。
……。
 
 
 
・・・「子を虐待してしまう私(33)」へつづく
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