VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

近親姦加害者だった私(3)

近親姦加害者だった私(2)」からのつづき・・・

 
ケイ なんというか、娘は私の近親姦がいやだから
 逃げる(ために家出をしたという)意味ではなかったのです。

ぼそっと池井多 近親姦から派生する
 いろいろな家庭の中の構造が
 やはり娘さんを苦しめていたということが
 彼女の家出の原因であったわけですね。

ケイ 他の家庭では穏やかな家族生活が行われているのに、
 うちはいつでも地獄のような状態である
 ということがつらくて家出をした
 ということが娘の手紙には書かれていました。

 言葉としては、
 私の近親姦については
 「許す」とか「許せない」ということは
 その時点での娘の成長の一段目でいえば
 「許す」……「許した」……「許せる」
 ということが書かれていました。

 ですから、先ほど言われたように
 「近親姦から逃れるために家出をした」
 と言えば言えるんですけども、
 (より詳しく語れば)
 いまお話したような内容です。

ぼそっと池井多 (家出と近親姦は)直接的なつながりではなくて
 もっと近親姦から発生した……

ケイ そこから発生した
 家族がなくなっている状態。

 そのことが、たとえば家出しているときに
 たとえば娘が家出しているときに
 友達の家に温かく迎えられて
 そこに滞在していると
 うちの地獄みたいな家と
 その温かい家庭を比べると
 もう家に戻りたくないと
 いうようなことが
 娘の手紙には書かれていました。

……。
……。
 
・・・「近親姦加害者だった私(4)」へつづく
All Right Reserved (C)VOSOT 2013-2020