VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

近親姦加害者だった私(5)

近親姦加害者だった私(4)」からのつづき・・・

 
ぼそっと池井多 つまり、近親姦という事件そのものよりも
 そこから派生するいろいろな家庭内のイザコザ
 たとえば妻が国際電話をたくさんかけてしまうとか
 そういうことに対して
 夫であるケイさんが「やめなさい」という
 その言い方が上から目線であり、支配的である、
 ということが理由となって
 離婚という結果へ行ったわけですか。

ケイ そうです。
 
 その一点だけではなくて、
 うちは小さな町工場ですので、
 サラリーマンの家庭とちがって、
 事業収入と家計収入が
 ほとんど区別がつかない状態なのです。

 ですから、たとえばサラリーマンの家庭みたいに
 元妻に

 「ほら、これが今月分の生活費だよ。
 これで今月はなんとかやりくりしてください」

 というふうに
 10万円なり何なりをわたすということができない。

 私がお金を握っていたので、
 すべての経済的決断は私がやっていました。

 そのことを元妻は面白くなく思っていて、
 よく言っていたのが、
 「わたしは召使いか」

 「人間として認められていない」
 という不満がいろいろな面であったようです。

 「かわいそうなことをしたな」
 と今は思っています。

 平等ですものね、結婚なんか。

 まあ、そういうことがありました。

……。
……。

 
・・・「近親姦加害者だった私(6)」へつづく
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