VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

積もっていくお菓子のゴミ(95)きょうだいに伝える機会がない

積もっていくお菓子のゴミ(94)」からのつづき・・・
 
ぼそっと池井多 ニャロさんは、ごきょうだい(兄弟姉妹)の
 存在があったために、
 父親に虐待されていた幼少期に
 自分が生き延びられた、
 ということをおっしゃりたいわけですね。

ニャロ はい。

ぼそっと池井多 そういうことを、ごきょうだいに
 感謝したい、ということですか。

ニャロ はい、感謝ですね。
 感謝の気持ちがほんとにあります。

ぼそっと池井多 しかし、その機会がない、と?

ニャロ そうですね、相手がそういうことを望まない…。

 原家族というものを
 きょうだいが、どう捉えているか、
 もう、ちょっとわからないですから、
 そもそも、きょうだいはそういう原家族の話を
 したいのかどうか、ということがあります。

 きょうだいは、私ともう接触したくない、という所も
 あるようですので……

ぼそっと池井多 それはあなたを加害者として嫌っているから
 接触したくないということですか。

ニャロ そうですね。
 やはり、きょうだいの中では
 私はよろしくない存在なので、
 私と関わることはきょうだいにとってよいとは
 私自身があまり思うことはできないし、
 きょうだいが私を避けるのは当然だなあ、と思います。

ぼそっと池井多 うーん、つまりニャロさんは
 ごきょうだいの中でいちばんメンタル的に
 ハンディキャップを負っていらっしゃるから
 ごきょうだいとしたら、
 ニャロさんというお姉さんと接触することは
 思わぬ重荷を背負ってしまう、
 という危惧を持ちやすいから、
 ニャロさんの方としても安易に接触できない。

 なぜならば、接触すれば、
 メンタル的にハンディを負った「わたし」の
 「面倒を見て」とごきょうだいへ言っているかのように
 受け取られてしまいかねないから。

 ……と、そういうわけでしょうか。

……。
……。
 

 
 ・・・「積もっていくお菓子のゴミ(96)」へつづく
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