VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

子どもができてひきこもった私(5)うつが始まった「あの日」の記憶

子どもができてひきこもった私(4)」からのつづき・・・

 
がきんちょ (前回、お話ししたような次第で)
 それでかなり仕事上の疲弊をしてしまって、
 うつがひどくなって…

 それでも(しばらくは)必死に頑張っていたんですけど、
 ある日、糸がとつぜんプツっと切れてしまった、
 という日があって…

 その日のことは、想い出そうとするんだけど
 うまく想い出せないというか、
 とにかく
 「どこか病院にかからなきゃ」
 と思いながら、
 なんか都内をあっちこっちさまよってましたね。

 その日、子どもを小学校へ送り出すのに「足」がなくて、
 クルマで仕事に行かないことには、
 もう間に合わない、という時間になったので、
 職場にクルマで行っちゃったんですね。

 そのことが、
 クルマ通勤を禁止していた職場である学校にバレてしまって、
 それで「ワアーッ」って取り乱してしまって、
 それで、なんか……

 もう、そのとき、なんか……

 もう、自分自身、行動したのかわかんなくて、
 最終的にクルマに乗って、
 泣きながら、とりあえずなんか
 
 「もう、ちょっと、仕事、無理だ

 って実家に言いに行こうと思って、
 実家に行こうとしていたのかな、なんかよくわからない…

ぼそっと池井多 クルマに乗って、なんか
 そのへん運転しまくってた?

がきんちょ そうですね。なんかちゃんと想い出せない。
 気が動転してたのか。

 その次の日も、
 「病院へ行かなきゃ」
 って、とにかく電車に乗って、
 都心の方まで出てきたんですけど、
 とにかくどの病院へ行けばいいのか
 まったくわからなくて、
 まあ、あっちこっち、ちょっと、ずうっと、なんか……

 トボトボ歩いてた感じがありますね。

ぼそっと池井多 もともとがきんちょさんは
 電子工学がご専攻ということで、
 「合理的な判断」といったことは、
 慣れていらっしゃるはずなんですよね。

 でも、いざそういう状態になったときには、
 どこの病院へ行ったらいいか、
 みたいなことに関しては、
 ひごろの合理的判断が出てこなかった、
 ということですかね。

がきんちょ まったくそうですね。
 それだけ深刻な状況であったということだと
 思うんですけど……

……。
……。
 
 
All Right Reserved (C)VOSOT 2013-2020