VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

子どもができてひきこもった私(7)ひきこもり主婦となり離婚を切り出される

子どもができてひきこもった私(6)」からのつづき・・・

 
長らく「ひきこもり」というと、
未婚の男性というイメージが持たれてきた。

「主婦で」「子どもができて」から
ひきこもりが始まった状況を
がきんちょさんは「僕」という一人称を用いて、
こう書いている。
 
ついに、夫がキレて怒鳴るようになった。

僕は無職で何もできない自分が不甲斐なくて、
夫の怒鳴り声を聞くたびに、
自分で自分を責めていた。

夫への恐怖から、
僕は自分の荷物が置いてある部屋から出られなくなった。
 
ぼそっと池井多 これがひきこもりの始まりだったんですね。

がきんちょ そうですね。

ぼそっと池井多 この「荷物が置いてある部屋」っていうのは

がきんちょ もともと寝室でした。
 
 ともかくそこから出れなくなってしまって。
 寝起きも(夫や娘とは)別々にになって……

 旦那が家にいる間は、
 こわくてその部屋から出てこられなくなりました。

 とにかく、旦那が怖かったです。存在自体が。

ぼそっと池井多 部屋から出てくると、
 旦那さまはじっさいに怒鳴ったのですか。

がきんちょ 怒鳴ることもありましたが、
 自分に対してだけではなくて、
 夫が娘に怒鳴っている声も、
 自分に言われているような感じがして
 こわかったのです……。

 これでだんだん旦那との距離が広がってきて、
 3.11 東日本大震災の翌週に、
 娘の小学校からの卒業式がありました。

 そのときに、夫から離婚を切り出されたのです。

 それまでは、自分の部屋にひきこもりながらも、
 なんとか夫にもっと優しくなってくれないかな、
 という淡い期待があったんですが、
 離婚を切り出された時点で、
 もうあきらめがついたっていうか…。

ぼそっと池井多 旦那さまは
 「あなたはうつだから、
 ちょっと独りになって治した方がいいよ」
 みたいな計らいだったということはないですか。

がきんちょ いや、そういう労(いたわ)りみたいなものは、
 感じなかったですね。
 
……。
……。
 
 
All Right Reserved (C)VOSOT 2013-2020