VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

不登校ひきこもりだった私(8)父を語る

不登校ひきこもりだった私(7)」からのつづき・・・

 
林恭子 父は、(私にとって)きっとこのまま
 永遠の謎の人として行くと思うんですけれども、
 とにかく何も言わない人なんですね。

 当時のサラリーマンでしたから、
 土日もゴルフでいなかったり、
 夜も家に帰ってくるのはだいたい11時ぐらいでしたから、
 それほど密な接触はありませんでした。

 ただ、転勤をくりかえして各地をまわっていくと、
 それぞれの土地でいろいろな所に
 休みの日は連れていってくれて、
 とにかくやさしい父でした。

 私たち姉妹は、父に怒られたことはまったくないのです。

 まあ、父は穏やかな人ですよね。

 ただ、父は私たちに関心がないんだな、とは思ってました。

 女の子3人でしたから、
 父としてはどういうふうに接していいか
 わからなかった所もあるのでしょう。

 それで、父には今、5人孫がいるんですけれども、
 父が孫に接している様子を見て、

 「ああ、この人は、
 子どもや孫が生きてさえいればいいんだな」

 ということに私は気づいたんです。

 欲をいえば、「元気に」生きていてくれればいいけれども、
 とりあえずそれ以上のことは何も望まない、
 ということを。

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