VOSOT ぼそっとプロジェクト

ぼそっとつぶやくトラウマ・サバイバーたちの生の声...Voice Of Survivors Of Trauma

子どもができてひきこもった私(8)離婚してからやってきた騒動

子どもができてひきこもった私(7)」からのつづき・・・

 
がきんちょ 離婚したことは、
 しばらく親には黙っていたんですけど、
 いつまでも黙っているわけにいかなくなって、
 一か月半ぐらいしたときに電話で言いました。
 
 そうしたら、ものすごい騒動になりました。
 翌朝、なんだか親がクルマでかけつけてきたんです。

 朝、起きたら、なんか近所が騒々しいんですよ。
 窓を開けてみたら、なんとうちの母親が、
 隣近所に私が離婚したことを
 ぴちゃぴちゃ言いふらしまわっていて…

 それで母親は、私と娘を実家に拉致しようとしたんです。

 私はもう怖くて、
 玄関のピンポンを何度も母親が鳴らすんですが、
 怖いから居留守をつかって出ていきませんでした。

 それで 離婚してからも、
 私と娘は、住宅ローン払っていた
 結婚生活をしていた家に住み続けてたんです。

 近くに彼の両親といっしょに住むようになった元夫は、
 ときどき娘に会いに来ていました。

 ある日、娘が進学塾から帰ってこないときがあって、
 塾に問い合わせても
 「もう娘さんはお帰りになりましたよ」
 というばかりで、
 いっこうに行方が知れない。

 娘に何かあったのでは、と青ざめて
 あちこち心当たりの場所を探したところが、
 駅前の居酒屋を開けたら、
 そこに元夫と娘がチョコンと座っていて
 「いったい何してんのよ!」
 と言ったようなときもありました。

 そうやって、離婚してからも元夫は
 ちょくちょく娘に会いに来ていたんですが、
 私は元夫には会いたくないから、
 部屋にひきこもってました。

 そういうふうに、夫がこわくて始まったひきこもりも
 離婚してからも続いていました。

 夜学の大学院に通っていたんですけど、
 離婚のショックで休学してしまいました。
 
 すると、一年半ぐらい経ったある日、
 中学二年生になった娘が
 「パパと暮らしたい」
 と言い始めました。

 そこで、私と娘で住んでいた家に
 元夫が来て、
 反対に自分がその家を追い出されることになりました。

 引越しは夜逃げ同然となりました。

 荷物の量がものすごくて、
 引越屋さんもあわてて、よく考えないで頼んじゃったので、
 荷物をぜんぶ積んでくれなくて、
 あとで車を借りて自分で何往復かなければなりませんでした。

 私と娘がいっしょに住んで
 元夫が別だったときは、しょっちゅう来ていたので、
 立場が反対になって、元夫と娘がいっしょに住んで、
 私が別に住むようになっても、
 今度は私がしょっちゅう娘に会いに来れるものだと
 すっかり思っていたのですが、

 「もう娘には会わないでほしい」

 と言われてしまいました。

 こうして私は孤独な生活になっていったのです。……

……。
……。

 
 
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